gapでふせげる農薬危害防止運動、今年のポイント、周囲への配慮怠りなく 徳にハウス内の燻蒸に注意

今年も、農薬危害防止運動が6月から始まります。農薬を使う機会が増える8月にかけて、

 

毎年行政が重点的に指導をしています。今年の運動要綱は土壌薫蒸剤を使う時の被覆を

 

「完全に」するよう明記した他、農業生産工程管理(GAP)の取り組みが農薬の適正使用に

 

「有効な手段である」との見方も示しました。運動のポスターでは、

 

安全使用を促す三つのポイントを川柳にして紹介しています。川柳とともに、事故発生の状況や対応をまとめました。

農薬は施錠保管で防ぐ誤飲
■事故事例
農薬と飲料を並べて置いたため、間違えて飲用。

 

農薬の使用による事故や被害の発生状況は、農水省が毎年、年末にまとめています。

 

最新の2016年度のデータでは、人に対する事故は19件。保管が悪く、

 

泥酔したときなどに誤って飲んでしまったための事故が、3分の1以上を占めています。

 

栄養ドリンクやお茶と間違える人が多いようです。

 

誤飲を防ぐには、飲料とは別に、鍵がかかる保管庫に農薬だけを入れることが大事です。

 

例えば、熊本県のJAやつしろでは、GAP取得を目指す一環で、農薬の保管についても講習会を開いてきました。

 

GAPを取得している農家では、ゾーニングといって、農薬を取り扱う場所(ゾーン)

 

を決めています。作業小屋の中で、鍵のかかる保管庫の周りに線を引いて、

 

線で囲まれた中でだけ、農薬関係の作業をするようにします。

 

「GAPを進める中で、ゾーニングの必要性が出てきた」と同JA。ゾーンの中で「農薬の仕事は完結させる」と話しています。

 

薬瓶が倒れても外に液が漏れないように、瓶は100円ショップで買ったトレーに入れています。

 

保管庫のそばには、ほうき、ちり取りとともに、砂をバケツに入れておきます。液剤がこぼれたときに、

 

砂に含ませて掃き集めるためです。砂はペットショップで売っている猫のトイレ用です。

 

誤飲は液剤の移し替えでも起きています。飲料が入っていたペットボトルやガラス瓶には移し替えないように、

 

要綱では訴えています。

 

約束ね! 土壌くん蒸は被覆して
■事故事例
クロルピクリンの使用時に被覆はしたが、使用した資材が薄く目の痛みが出た。

 

土壌薫蒸剤を使ったとき、被覆が不適切だったために発生した事故も多く発生しています。

 

昨年の運動実施要綱では土壌薫蒸の後は「ビニールなどでの被覆を確実に行う」としていましたが、

 

今年はこの部分が「適正な材質、厚さの資材を用いて完全に行う」に変わりました。被覆はしたのに事故が起きたためです。

 

薫蒸剤が被覆資材を透過して近隣住民が目の痛みを訴えた例もありました。

 

農水省では、土壌薫蒸剤の使用時には「被覆を完全に行う」「適正な厚さの被覆資材を用いる」

 

「改めてラベルの記載事項を確認し、記載事項を順守する」と事故の防止策を挙げています。

 

農薬の散布は周囲に配慮して
■事故事例
畑に隣接する道路でマラソン大会の練習をしていた生徒が暴露

 

今年の実施要綱では、住宅地などでの農薬使用について大きなスペースを割いています。

 

昨年9月、埼玉県で小学校の桜の木に殺虫剤を散布したときに、近くの体育館にいた児童が

 

体調不良を訴えて病院に搬送された事故があったからです。

 

住宅地周辺で農薬を使うときは、立て看板などで散布中であることを知らせ、

 

「散布区域内に他の人が入らないように措置する」と防止策を求めています。

 

 

写真=施錠できる農薬保管庫。中の瓶はトレーに入れてあり、保管庫の前には線を引き、

 

ゾーニングを明確にした。右側には、ほうきとちり取りを準備している等

 

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