牛乳の日 酪農存続と価値訴えよ 酪農家の本音を

6月1日は「牛乳の日」、6月は「牛乳月間」である。今年は開始から丸10年の節目となる。

 

酪農・乳業界は大きな転機を迎えている。牛乳・乳製品の機能性と価値を訴えるとともに、

 

生産基盤が揺らぐ酪農の実態を説き、消費者と生産者の共生の道を開きたい。

 

関係者で構成するJミルクは、昨年決めた新ロゴマークとキャッチフレーズ

 

「愛してミルク?」の一層の浸透を図る。今年の特徴はインターネットの積極的な活用だ

 

。ネット上に気に入った写真を投稿する“インスタ映え”なども意識し、牛乳月間の期間中に各地での

 

「ミルクで乾杯」などの写真の情報共有を強める。Jミルクが全国約20カ所を訪問・取材。

 

搾乳体験や親子バター作りなど各地関連イベントを、Jミルク公式フェイスブックで写真も添えてリアルタイムで紹介する。

 

酪農を取り巻く環境は急変している。貿易自由化の加速化の一方で、生産基盤の弱体化に歯止めがかからない。

 

特に飲用牛乳地帯の都府県酪農の戸数減は深刻な事態だ。4月には改正畜産経営安定法施行で流通自由化が進み、

 

指定生乳生産者団体(指定団体)の存在感が改めて問われている。

 

 

こうした激変期の中での「牛乳月間」である。単なる国産牛乳・乳製品PRにとどまらず、

 

これを機会に国内酪農の大切さを内外にアピールするため知恵を絞りたい。消費者参加のシンポジウムなども構えるべきである。

 

 

Jミルクによると、6月中に関連の取り組みは全国で200程度ある。既に一部でPR活動も始まっているが

 

実質的なキックオフは1日、千葉県浦安市のホテルで関係者と一般参加者300人による

 

「おいしいミルクセミナー」。ミルクの力で健康生活を目指し、話題を呼ぶ塩分控えめ、

 

カルシウム補給などを兼ねた「乳和食」の試食会などを行う。

全国機関や指定団体で構成する中央酪農会議は、東京・六本木で恒例の一日限定の「六本木牧場」

 

を3日の日曜日に開く。「東京都心に牧場誕生」と例年、メディアでも取り上げられる。

 

こうした話題づくりと酪農の果たす役割を組み合わせ、分かりやすく国民に訴える取り組みをさらに強めるべきだ。

 

 

ミルクの認知度を一段と高める切り口は、健康と共感だ。特に健康面は国民的な関心が高い。

 

家庭でおいしく減塩できる「乳和食」に加え、今回は筋肉の維持・強化と熱中症予防にも効果のある

 

「運動直後の牛乳」にも焦点を当てる。

酪農・乳業業界への共感を高めていくことも欠かせない。生産現場から製造・流通・販売までの

 

ミルク・サプライチェーンの特性を紹介する。

 

食農教育の先駆けとなった酪農教育ファームなどを通じた「酪農のいのち観」

 

を訴えることも重要な柱だ。牛乳月間の取り組みを通し、酪農と国産牛乳・乳製品の国民的理解を強めたい。

 

 

 

 

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