世界的な異常気象で日本の農業も 渇水 田にひび、野菜落花も 東北、北陸で深刻化 など影響が大きくなっている

東北や北陸を中心に渇水が続き、農作物への影響が深刻味を帯びてきた。

 

水不足で水田は干上がり、野菜は花が落ちて実がつかない事態となっている。

 

猛暑による作物への高温障害も生じやすい状況で、農家やJA職員は「異常事態だ」と苦悩する。

 

気象庁によると、今後もまとまった降雨がない見込みで、干ばつ傾向に歯止めがかからず危機的

 

な状況に差し掛かっている。

3日、秋田県横手市平鹿町の水田地帯。強烈な日差しの下、田んぼの土は白く乾き切り、深い亀裂が縦横に走る。

 

稲が最も水を必要とする出穂期に入ったにもかかわらず、今年は靴で田んぼに入れるほど、水がない。

 

農家の菅原良己さん(68)は「からっからに田が乾いてしまった。雨が降る以外に解決策がない」と天を仰ぐ。

 

同市では7月14日からまとまった降雨がなく、直近20日間の降水量は平年のわずか4%。

 

この地域に水をもたらす水源地が水不足となりつつあり、用水が行き渡らない。

 

今後2週間、日照りが続けば、稲穂に養分が行き渡らず、1等米比率の低下や減収に直結する。

 

JA秋田ふるさと平鹿営農センター管内の水田2160ヘクタールの中には、稲の葉が赤茶色に変色した水田もある。

 

同センターの高橋耕平センター長補佐は「水稲ならぬ陸稲のようだ。水を巡り状況が緊迫化してきた。今、瀬戸際にある」と険しい表情だ。

 

 

福島県では複数のJAが渇水対策本部を立ち上げた。

 

JA会津よつば営農部によると、このまま雨が降らなければ管内のダムが8月上・中旬には底を突き、農業用水の供給がストップする。

 

 

野菜類では既に、インゲンの花が落ちて実が付かないなどの被害が出ている。JAは「農業用水の貯水量は過去最低水準。

 

雨が降るのを祈ることしかできない」(農業振興課)と訴える。

山形県JAあまるめは25年ぶりに渇水対策本部を立ち上げ、大豆と水稲で用水を配分しながら水不足をしのいでいる。

 

JAは「雨乞いのような気持ちで天気予報を見ている」(営農部)と明かす。

 

 

新潟県では18年ぶりに、農業関係者による渇水情報連絡会が開かれた。中山間地域を中心に危機感が高まっている。

 

上越市の農業法人「グリーンファーム清里」の保坂亮介さん(28)は

 

「土が乾いてひび割れている農地がかなり散見される」と事態の深刻さを訴える。

新潟県の降水量平年の30%以下

少雨が顕著なのが、新潟、福島、山形、宮城県、秋田県南部だ。気象庁によると、東北南部から関東北部、北陸にかけて空梅雨傾向のまま梅雨が明けた。

 

その後も太平洋高気圧が強く、低気圧の影響を受けにくかったことが、降水量が少ない要因だ。

 

新潟県では多くの地域で、降水量の60日間合計が平年の30%を下回る。

 

同庁は9月3日までの1カ月の降水量は、全国でほぼ平年並みと予測する。東北と新潟では5日ごろから一時雨が降る見込みだが、

 

「まとまった雨にはならず干ばつ傾向に歯止めをかけるには至らない」(気候情報課)

 

 

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