炎暑 農家は悲鳴 生育不良、日焼け果、乳量減…

7月の記録的な高温で、農作物への影響が出ている。野菜の生育不良や花きの開花前進、

 

果樹は日焼け果や着色不良が発生。酪農・畜産では乳牛の乳量が落ち、暑さで家畜や家禽(かきん)

 

が死亡する事故も起きている。関東地方では少雨も重なり、水田に水を引けない地域があるなど、多方面で被害が出ている。

少雨、水足りぬ地域も

野菜は、葉物野菜を中心に生育不良が深刻だ。レタス類やハクサイ、キャベツに高温と乾燥で、肥大不良や不結球などが起きている地域もある。

 

大阪府では、連日の猛暑で主産のシュンギクの丈が伸びず、発芽不良も起きている。

 

生産が盛んなJAいずみの管内では出荷量が平年の3、4割になっている。ビニールハウスに遮光ネットを張るなど対策しているが

 

「これだけ暑いと栽培するのは難しい」(JA販売課)のが現状だ。

 

愛知県田原市ではキャベツなど秋冬野菜のセル成型苗が暑さで育たず、良い苗が確保しづらいのが現状。

 

「秋冬物の出荷への影響は避けられないのでは」(県担当者)との声も上がる。

 

果樹では、果実の日焼けや着色不良などが深刻だ。長野県では全域でリンゴの日焼け果が発生。

 

ブドウ、梨、桃にも生育不良が見られ、今後の気象によっては、等級落ちなどが心配される。

 

県農業技術課は「ここまでの高温期間の長さは経験がない」としている。

香川県三豊市では、ブドウの葉焼け障害や果粒の不ぞろい、着色不足が発生。農家の白井悠貴さん(33)は

 

「高温で色付きが悪い」と困惑する。8月上旬からの出荷を目標に、ハウス窓の開放や散水、葉を多く残すなど対策に懸命だ。

 

畜産では長野県が、暑さで乳牛の食欲が減退し、乳量の低下が見られると報告。肉用牛や採卵鶏でも高温による死亡が増えている。

 

九州生乳販連によると今夏の生乳生産量は、猛暑と九州北部豪雨の被害で生産量が落ち込んだ前年並みにとどまる。

 

牛体への影響も出始めており、熊本県酪連は「この暑さで種付けもままならない」と頭を抱える。

 

兵庫県たつの市の家畜改良センター兵庫牧場では今月、数羽の鶏が熱射病となり死んでいるのを確認した。

 

「一般の養鶏場でも鶏が熱射病になることは十分にある。鶏に冷たい水を飲ませたり、適切な飼養密度を心掛ける必要がある」と話す。

 

花きは、開花時期の狂いや高温障害による品質低下が発生。暑過ぎて定植しても活着せず、立ち枯れる苗もある。

 

愛知県新城市の農家、竹下正裕さん(67)は、月遅れ盆用に出荷を狙う小菊の開花が前進。

 

需要期を逃して価格が下がるだけでなく、品質が落ちて等級も下がる。「暑さのせいで収入減だ」と嘆く。

 

一方、同県東三河地区の農家によると、ハウス栽培の菊は暑さにより開花が遅れ、盆向け出荷が遅れる見込み。秋以降の出荷量も減少する見込みだ。

 

 

猛暑に加えて少雨による水不足で、水戸市では7月中旬から農業用水を農家に供給できない状況が続く。

 

市内を流れる那珂川へ十分に真水が供給されず、海から海水が上がり、川の水の塩分濃度が上昇しているためだ。

 

那珂川から取水をしている千波湖土地改良区は「実りの秋を迎えるために水は不可欠だ。台風が近づいているが、被害が出ない程度に雨が降ってほしい」と

 

 

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