ガの施設侵入超音波で忌避 9割以上卵が減少 農薬削減、省力化も 来春に販売 産官学で装置開発

農研機構や東北学院大学、デジタル機器メーカーのJRCSなどは、超音波でガの仲間がハウス内に

 

 

侵入するのを防ぐ装置を開発した。超音波を出す装置本体に複数のスピーカーをつなぎ、ハウス内に設置する。

 

 

 

試験ではイチゴの害虫ハスモンヨトウの卵の数が9割以上減り、薬剤散布も大幅に減らせた。

 

 

 

農薬のコスト削減と省力化に役立つとして商品化を進め、来年春ごろに試験販売する計画だ。

 

 

ハスモンヨトウなどのガの成虫はハウス内に卵を産み付け、かえった幼虫が葉や芽を食害する。

 

 

 

このため成虫の侵入防止が防除の鍵を握る。研究グループは、ガの仲間がコウモリの出す超音波を

 

 

 

嫌う習性を利用し、人工の超音波で追い払う装置を考案した。

 

 

 

実証では、イチゴハウスの側窓に向けてスピーカーを設置。側窓が開いている間、ハスモンヨトウが

 

 

 

活発に行動する日没前から朝方まで超音波を発生させた。設置後、ハスモンヨトウの侵入数は減り

 

 

 

10アールで1週間当たりの卵塊数は5個以下と、前年の96%減。農薬の散布回数は、例年の4回から1回に減らせた。

 

 

 

 

機械本体を電源の近くに設置し、ケーブルで最大8台まで接続できる。上からの飛来は防ぎにくいため、

 

 

 

天窓のない単棟ハウスに向く。超音波は、側窓を開けば複数のハウスを横切って届く。

 

 

 

試験では、長さ50メートルの単棟ハウス5棟が並ぶ圃場(ほじょう)に4台の設置で効果があった。

 

 

 

同社は「農薬の使用量や散布の手間を抑え、環境に優しい農業につながる。

 

 

小さい幼虫を見逃しやすい高齢農家にも勧めたい」と説明する。

 

 

 

内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で開発した。

 

 

 

 

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